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SQL Server 2014 実践シリーズ (HTML 版)
「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 実践シリーズの「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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1.2 インメモリ OLTP 機能による実際の性能向上(早期導入事例)

既にインメモリ OLTP 機能を早期導入/検証を行っている企業では、次のような性能向上を実現しています。

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◆ bwin 社では 16.7倍の性能向上 ~45万 Batch Reqeust/secも~

既にこのエンジンを早期導入している「bwin」社(欧州サッカーでの大手スポンサーとしてもお馴染みの、オンライン ゲームなどを提供している会社)では、従来 1秒あたり 1万5千件Batch Request(SQL Server に対するバッチ要求)を処理していたところを、インメモリ OLTP 機能を採用/移行することで、1秒あたり 25万件もの Batch Request処理をできるようになりました(16.7倍もの性能向上)。

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また、Lab 環境での最新の検証では、450,000 Batch Requests/sec も達成していて、約 30倍もの性能向上を確認しています。

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bwin 社での導入事例については、1.8 で詳しく説明します。

◆ SBIリクイディティ・マーケット株式会社では 2.5倍 ~国内事例~

日本における FX 取引で有名な「SBIリクイディティ・マーケット株式会社」では、インメモリ OLTP 機能を利用することで約 2.5倍の性能向上(1秒あたりの処理件数が 52,080件から 131,921件へ向上)を実現しています(詳しくは、1.9 で説明します)。

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また、同社では、SQL Server 2014 への移行に伴って、アプリケーションのアーキテクチャ変更も実施し、これによって、元々のシステムと比較すると約 30倍もの処理パフォーマンスの向上を実現しています。

◆ Edgenet 社では 8~11倍の性能向上 ~DWH 環境での利用~

海外では、商品データのデータ サービスを提供している「Edgenet」社が DWH(データ ウェアハウス)環境での「ステージング テーブル」へインメモリ OLTP 機能を採用することで、各種のバッチ処理で 8倍~11倍の性能向上を実現しています。

ETL(データの抽出/変換/ロード)処理においては、1,000万件のデータを処理する際に、従来のシステムでは 2時間 40分もかかっていたところを、インメモリ OLTP 機能を採用することで、わずか 20分で処理が完了するようになっています(以下)。

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詳細については、1.10 で説明します。

◆ TPP 社では 7倍の性能向上 ~数十万トランザクション/sec~

UK(United Kingdom)では、「TPP」社が、同社の提供している臨床ソフトウェア「SystemOne」にインメモリ OLTP 機能を採用することで、7倍の性能向上を実現しています。このソフトウェアは、主となるトランザクション データベースは 8テラ バイト、1日あたり 6億4000万件のトランザクション、ピーク時には、1秒あたり 34,700件のトランザクションを処理しています。これを SQL Server 2014 のインメモリ OLTP へ移行することで、1秒あたり数十万件ものトランザクションを処理できるように性能向上しています。

詳細については、1.11 で説明します。

◆ 弊社のお客様 A社のポイントカード システム ~2.8倍の性能向上~

弊社のお客様「A社」の「ポイントカード システム」では、約 2.8倍の性能向上という検証結果を確認しています。

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このシステムは、流通系企業でお馴染みの「ポイントカード」における、「ポイントの入金」や「出金」、「残高照会」などを行うのが主なトランザクション処理になります。この負荷テストは、本番のピーク時を想定して、1時間継続して負荷をかけ続けたときのものです(グラフは、1秒あたりの処理量)。

1時間で処理できた件数は、次の表のとおりです。

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インメモリ OLTP を採用することで、1時間あたり 1,726万もの処理を実行できることを確認できました(詳しくは、1.12 で説明します)。

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松本美穂のコラム
(公開活動などのお知らせ)

第60回:SQL Server 2017 自習書 No.3「SQL Server 2017 Machine Learning Services」のご案内
第59回:SQL Server 2017 自習書 No.2「SQL Server 2017 on Linux」のご案内
第58回:SQL Server 2017 自習書 No.1「SQL Server 2017 新機能の概要」のご案内
第57回:SQL Server 2017 RC 版とこれまでのドキュメントのまとめ
第56回:「SQL Server 2016 への移行とアップグレードの実践」完成&公開!
第55回:書籍「SQL Server 2016の教科書 開発編」(ソシム)が発刊されました
第54回:「SQL Server 2016 プレビュー版 Reporting Services の新機能」自習書のお知らせ
第 53 回:SQL Server 2016 Reporting Services の新しくなったレポート マネージャーとモバイル レポート機能
第 52 回:SQL Server 2016 の自習書を作成しました!
第 51 回:PASS Summit と MVP Summit で進化を確信!
第 50 回:新しくなった Power BI(2.0)の自習書を作成しました!
第49 回:Excel 2016 の Power Query を使う
第 48 回:新しくなった Microsoft Power BI ! 無料版がある!!
第 47 回:「Microsoft Azure SQL Database 入門」 完成&公開!
第 46 回:Microsoft Power BI for Windows app からの Power BI サイト アクセス
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書のご紹介
第44回:「SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」ドキュメントを作成しました
第43回:SQL Server 2014 インメモリ OLTP 機能の上級者向けドキュメントを作成しました
第42回:Power Query プレビュー版 と Power BI for Office 365 へのクエリ保存(共有クエリ)
第41回:「SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要」自習書のお知らせです
第40回: SQL Server 2012 自習書(HTML版)を掲載しました
第39回: Power BI for Office 365 プレビュー版は試されましたか?
第38回: SQL Server 2014 CTP2 の公開
第37回: SQL Server 2014 CTP1 の自習書をご覧ください
第36回: SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスを試す
第35回: SQL Server 2014 CTP1 のインメモリ OLTP の基本操作を試す
第34回: GeoFlow for Excel 2013 のプレビュー版を試す
第33回: iPad と iPhone からの SQL Server 2012 Reporting Servicesのレポート閲覧
第32回: PASS Summit 2012 参加レポート
第31回: SQL Server 2012 Reporting Services 自習書のお知らせ
第30回: SQL Server 2012(RTM 版)の新機能 自習書をご覧ください
第29回: 書籍「SQL Server 2012の教科書 開発編」のお知らせ
第26回: SQL Server 2012 の Power View 機能のご紹介
第25回: SQL Server 2012 の Data Quality Services
第24回: SQL Server 2012 自習書のご案内と初セミナー報告
第23回: Denali CTP1 が公開されました
第22回 チューニングに王道あらず
第21回 Microsoft TechEd 2010 終了しました
第20回 Microsoft TechEd Japan 2010 今年も登壇します
第19回 SQL Server 2008 R2 RTM の 日本語版が公開されました
第18回 「SQL Azure 入門」自習書のご案内
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第15回 SQL Server 2008 R2 Reporting Services と新刊のお知らせ
第14回 TechEd 2009 のご報告と SQL Server 2008 R2 について
第13回 SQL Server 2008 R2 の CTP 版が公開されました
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