松本美穂と松本崇博が執筆した Power BI 自習書シリーズの「No.1 無料で利用できる Power BI を試しみよう」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]
Office 365 または OneDrive の有償版である「OneDrive for Business」を利用している場合には、SharePoint Online ベースの Excel Online を利用することができるので、従来ながらの Power View レポートを表示することができます(Silverlight ベースのレポートを参照できます)。また、(執筆時点では)Power BI 2.0 ではサポートされていない、KPI や階層、ピボット テーブル、ピボット グラフなどを利用する場合にも、この方法を利用することで、従来と同様に、共有していけるようになります。
Power BI には、OneDrive for Business 上のドキュメント(Excel ファイル)に対してリンクを作成する機能があるので、これを利用すれば、従来ながらの Power View レポートを、Power BI 上にあるレポートのように見せかけることができます。
これを利用するには、次のように[データの取得]をクリックします。
[ファイルの取得]ページでは、[OneDrive - Business]が表示されるので、これをクリックします。
これで、OneDrive for Business 上に作成しているドキュメントが一覧されるようになります(Office 365 または OneDrive for Business を契約したアカウントと Power BI にサインアップ(登録)したアカウントが同一である必要があります)。
ここで、Power BI 1.0 形式の Excel ファイルを選択して、[接続]ボタンをクリックすると、次のように表示されます。
Power BI 1.0 形式の Excel ファイルの場合には、[インポート]を行うか、[接続]を行うかを選択することができるので、ここで[接続]ボタンをクリックします。これで、OneDrive for Business 上のファイルに対して、リンクを作成することができます。
リンクの作成が完了すると、Power BI サイト上に、次のように表示されます。
リンクした Excel ファイルは、レポートとして表示されて、[・・・]ボタンをクリックすると、[表示]メニューが表示されるので、これをクリックします。
これで、次のように新しいタブが表示されて、OneDrive for Business が開いて、Power BI 1.0 形式の Excel ファイルを、Web 上で参照することができます。
このように、Power BI 2.0 でサポートされていない機能を利用する場合には、OneDrive for Business を利用することで、従来のファイルをそのまま表示する、という回避策をとることができます。
Power BI の有償版である「Power BI Pro」を利用している場合には、グループ機能を利用して、OneDrive for Business 上のファイルを共有することができます。Power BI Pro のグループ機能は、Office 365 のグループ機能と透過的に利用できるようになっているので、Office 365 のグループ上に配置したドキュメントにリンクさせることもできます。
Power BI の[ファイルの取得]ページで[OneDrive - グループ名]をクリックすると、次のように OneDrive for Business のグループ ドキュメントに配置したファイルを表示できます。
このグループ ドキュメントに対して、次のように[接続]ボタンをクリックすれば、OneDrive for Business 上のファイルに対して、リンクを作成することができます。
このように、グループ機能を利用することで、従来ながらの Power BI 1.0 ファイルでも、簡単に共有していくことができます。
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