Microsoft Power BI 自習書シリーズ （HTML 版）
「No.1 無料で利用できる Power BI を試しみよう」

6.4　Personal Gateway によるオンプレミス データの定期更新

Power BI の有償版である「Power BI Pro」では、オンプレミスのデータであっても定期的なデータ更新をできる機能を提供しています。これを利用すれば、オンプレミス上（ローカル環境）の CSV ファイルや Excel ファイル、SQL Server 上のデータベースを利用するレポート／ダッシュボードであったとしても、定期的に最新のデータに保っておくことができます（最短で、1時間ごとの定期更新を行うことが可能です）。

オンプレミスのデータを定期更新する機能は、Personal Gateway（パーソナル ゲートウェイ）機能を（ローカル環境に）インストールすることで実現できます。ここでは、これを試してみましょう。

◆ Personal Gateway のインストール

1．Personal Gateway をインストールするには、Power BI サイト上で、次のように［↓］ボタンをクリックして、［Power BI パーソナル ゲートウェイ］をクリックします。

これで、Personal Gatewayのインストーラーである「PowerBIGatewayInstaller.exe」ファイルをダウンロードすることができます。

2．インストーラーのダウンロードが完了したら、「PowerBIGatewayInstaller.exe」をダブルクリックして実行します。

3．次のように、セットアップ ウィザードが起動したら、使用状況を Microsoft に送信するかどうかを任意に選択して、［次へ］ボタンをクリックします。

4．次の［ライセンス条項］ページでは、ライセンス内容を確認した上で、［使用許諾契約書に同意します］をチェックして、［次へ］ボタンをクリックします。

5．次の［インストール先フォルダー］ページでは、インストールとなるフォルダーを任意に指定して、［次へ］ボタンをクリックします。

6．以上でインストールが始まって、インストール中は、次のように進行状況が表示されます。

7．インストールが完了すると、次のように「完了しました」ページが表示されます。

最後に、［起動］ボタンをクリックすると、Personal Gateway を起動して、初期設定をしていくことができます。

8．Personal Gateway が起動されると、次のように表示されます。

ここでは、［Power BI にサインインしてください］をクリックして、Power BI にサインインします。

9．サインインが完了すると、次のように Personal Gateway を内部的に実行するアカウント（サービス アカウント）を指定するページが表示されます。

ここでは、サービスとしてログオンが可能なユーザーとして管理者アカウントを指定して、［次へ］ボタンをクリックします。

10．以上で、設定が完了です。次のように「成功しました」と表示されれば、Personal Gateway が正常に動作している状態になります。

◆ オンプレミスの SQL Server に対してデータ更新をスケジュールする

次に、Personal Gateway を利用して、オンプレミスの SQL Server データベースに対して、データ更新をスケジュールしてみましょう。

1．次の画面は、前の項で作成したレポートを「NorthwindJ.pbix」という名前で保存して、これを Power BI サイトに発行したものです。

データ更新のスケジュールを設定するには、通常のデータ更新と同様、データセットの［･･･］をクリックして、［更新のスケジュール設定］をクリックします。

2．Personal Gateway が正常に動作している場合は、次のように［ゲートウェイの状態］が「オンラインです」と表示されます。

このように、ゲートウェイの状態がオンラインである場合は、オンプレミスのデータを利用したデータ更新を行うことができます。

3．続いて、SQL Server の場合は、［データソースの資格情報］で、オンプレミスの SQL Server に接続するためのログイン情報を入力します。sa アカウントなど、SQL Server 認証を利用して接続する場合には、次のように［認証方法］を［Basic］に設定します。

4．［データソースの資格情報］を設定すると、次のように［更新のスケジュール設定］を設定できるようになります。

このページでは、［更新履歴］をクリックすれば、更新が成功したかどうかを、次のように確認することができます。