松本美穂と松本崇博が執筆した Power BI 自習書シリーズの「No.1 無料で利用できる Power BI を試しみよう」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]
Power BI は、次の 3つの要素で構成されています(いずれも無料で利用することができます)。
Power BI Desktop は、レポートを作成することができるクライアント ツールで、ローカル マシンにインストールして、利用することができます。
次の画面は、Power BI Desktop ツールで、レポートを作成しているときの様子です。
棒グラフや折れ線グラフ、円グラフはもちろんのこと、ドーナッツ グラフや Treemap、ウォーター フォール(滝)グラフ、Funnel(漏斗)、地図(マップ)、クロス集計表(マトリックス)など、さまざまなグラフ/チャートを作成することができます。
レポート(グラフ/チャート)の元となるデータ ソースには、SQL Server や Excel ファイルはもちろんのこと、Web ページ内の <Table> タグや、URL アクセスが可能なファイル(Excel や CSV、XML、JSON、Textなど)を取得することもできます。また、Google Analytics や Facebook といった他社製のサービスや SaaS(クラウド サービス)からデータを取得することもできます。次の画面は、Power BI Desktop でデータを取得するときの様子です。
取得したデータに対しては、ETL(Extract/Transform/Load)およびクレンジング処理もできるので、グラフやチャートを作りやすい形にデータを加工/変換することもできます。
次の画面は、Power BI Desktop でデータを加工/変換しているときの様子です。
Power BI サイトは、「レポートの共有」および「ダッシュボードの作成」が行える Web サイトです。また、ちょっとした「レポートの作成と編集」も行うことができます(Power BI Desktop ほどの高機能ではありませんが、単純なレポートの作成と編集が可能です)。
Power BI サイトは、「HTML5」ベースで出来ているので、Internet Explorer はもちろんのこと、Microsoft Edge や Google Chrome、Firefox、Safari など、一般的な Web ブラウザーであれば、次のように OS や デバイスを問わず、Web サイトにアクセスすることができます。
このように、Power BI サイトは、HTML5 で描画されているので、スマートフォンやタブレット(iPhone や iPad、Android 端末など)の Web ブラウザー(Safari や Chrome)からでもアクセスすることができます(アクセスするだけでなく、レポートの編集をすることも可能です)。
このように、Power BI サイトは、デバイスや OS に依存することなく、一般的な Web ブラウザーであれば、アクセスすることができます。
上の写真のように Power BI サイトは、モバイル デバイスからアクセスすることができますが、モバイル デバイスから参照する場合には、グラフのサイズが小さく表示されてしまって、見づらい場合もあります。そこで、モバイル デバイス用に最適化されたアプリとして「Power BI App」が提供されています。これを利用すれば、レポート内の各グラフやチャートを見やすい形で参照することができます(各デバイスの画面サイズに合わせて、画面いっぱいに各パーツを大きく表示してくれます)。
Power BI App は、iOS 向けは「App Store」、Android 向けは「Google Playストア」、Windows向けは「Windows ストア」で提供されています(無料で利用できます)。
このように、Power BI は、レポートを作成およびデータの取得/加工を行うための「Power BI Desktop」、レポートを共有するための「Power BI サイト」、モバイル デバイスからのアクセスに最適化された「Power BI App」の 3種類で構成されています。
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