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Microsoft SQL Server 2016 実践シリーズ (HTML 版)
「SQL Server 2016 への移行とアップグレードの実践」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2016 実践シリーズの「SQL Server 2016 への移行とアップグレードの実践」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。なお、記載している内容は、2016年 12月時点での情報になります。[2018年12月29日]

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5.28 Integration Services の SSIS パッケージの移行

Integration Services を利用している場合は、SSIS パッケージも別途移行を行う必要があります。ファイル(.dtsx)として利用している SSIS パッケージであれば、そのファイルを移行先へコピーし、msdb データベース(システム データベース)内に格納している SSIS パッケージであれば、次のように Management Studio の[接続]メニューから Integration Services へ接続して、[パッケージのエクスポート]をクリックします(画面は SQL Server 2008 ですが、他のバージョンでも同じように操作できます)。

00501

パッケージの種類]で「ファイル システム」を選択することで、ファイル(.dtsx)としてエクスポートすることができます。これを移行先のサーバーに、ファイル コピーします。

移行先の SQL Server 2016 では、次のように Management Studio で Integration Services へ接続して、[パッケージのインポート]をクリックして、[パッケージの場所]で「File System」を選択することで、ファイル(.dtsx)をインポートすることができます。

00502

もし、移行先の SQL Server 2016 から、移行元の SQL Server にリモート接続できる環境の場合は、次のように[パッケージの場所]で「SQL Server」を選択することで、ネットワークを介して SSIS パッケージをインポートすることも可能です。

00503

◆ SSIS パッケージのアップグレード

パッケージのインポートでは、SSIS パッケージのアップグレード(SQL Server 2016 形式のパッケージへの変換)は行われません。アップグレードを行わなかった影響については、オンライン ブックの次のトピックを一読することをお勧めします。

Integration Services パッケージのアップグレード
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc280546.aspx

00504

古い形式のまま実行できる SSIS パッケージの場合は、このトピックに記載されているように、パフォーマンスのオーバーヘッドがある(∵内部的にパッケージの変換を行った上で実行しているため)ことに注意する必要があります。また、古い形式のままでは実行できないもの(例えば、SQL Server 2012 以降に廃止された ”DTS 2000 パッケージ実行タスク” を含んでいるパッケージなど)がある場合は、それらを修正していく必要があります。

SSIS パッケージのアップグレードは、「アップグレード ウィザード」を利用することで簡単に SQL Server 2016 形式に変換することができます。アップグレード ウィザードは、SSDT や、Management Studio から起動することができますが、Management Studio を利用する場合は、次のようにオブジェクト エクスプローラーの[接続]メニューで Integration Services へ接続して、[MSDB]フォルダーを右クリックして、[パッケージのアップグレード]をクリックします(これで SQL Server 内に格納されたすべての Integration Services をまとめてアップグレードすることができます)。

00505

このウィザードの手順や、SSIS パッケージのその他の情報については、第3章の 3.23 で説明しているので、こちらもぜひご覧いただければと思います。

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