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SQL Server 2014 実践シリーズ（HTML 版）
「No.2 SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 実践シリーズの「No.2 SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」の HTML 版です。日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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5.22　オペレーターの移行

オペレーターは、msdb データベース（システムデータベース）内に格納されているので、別途移行を行う必要があります（以下の画面は SQL Server 2005）。

00500

◆ オペレーターのスクリプト化

オペレーターをスクリプト化するには、移行元の SQL Server の Management Studio で［表示］メニューから［概要］をクリックして概要ページを表示し、次のように［オペレータ］フォルダーで複数のオペレーターを Ctrl キーを押しながら選択して、右クリックし、［名前を付けてオペレータをスクリプト化］から行います。

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この画面は SQL Server 2005 ですが、他のバージョンでも同じように操作できます（SQL Server 2008 以降の場合は、［オブジェクトエクスプローラーの詳細］をクリックします）。

これで、オペレーターを作成するための sp_add_operator、警告に対してオペレーターへの通知が設定されている場合は sp_add_notification が生成されます。

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あとは、生成されたスクリプトを移行先（SQL Server 2014 上）で実行すれば、オペレーターを移行することができます。

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sp_add_notification（警告に対するオペレーターの設定）が含まれている場合には、上の画面のようにエラーが発生しますが、該当の警告を移行していないために発生しています。これについては、後述の手順で説明するので、この時点ではエラーは無視して大丈夫です。このエラーが出てもオペレーターはきちんと作成されています（警告への通知設定も、後述の手順で設定することができます）。

Note： net send を利用している場合の注意点
オペレーターの通知オプションで、次のように［Net Send アドレス］を設定している場合は、SQL Server 2014 以降では動作させることができません。
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SQL Server 2014 からは、OS のインストール要件が Windows Server 2008 SP2 以降になっており、Windows Server 2008 からは net send コマンドおよび Messenger サービス（net send のメッセージを受け取るためのサービス）がサポートされなくなったためです。したがって、オペレーターへの通知は、データベースメール機能を利用（電子メール名を設定）するようにしたり、ジョブなどで通知を実装（通知を行うコマンドをジョブステップとして追加）したりするようにします。

なお、後述のジョブや警告でオペレーターへの通知設定を行っている場合は、オペレーターを先に作成しておかないと、ジョブや警告のスクリプト実行時（再作成時）にエラーになってしまうので、必ずオペレーターを先に作成しておくようにします。

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