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SQL Server 2014 実践シリーズ (HTML 版)
「No.2 SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 実践シリーズの「No.2 SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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3.8 SQL Server Data Tools(SSDT)のインストール(旧 BIDS)

SQL Server 2005/2008/2008 R2 での Business Intelligence Development StudioBIDS)ツールは、SQL Server 2012 からは SQL Server Data ToolsSSDT)に名称変更されて、次の 2種類が存在します。

  • Visual Studio 2010/2012/2013 に付属の SQL Server Data Tools
    .NET 開発者のためのツール(通称 SSDT
  • SQL Server Data Tools - Business Intelligence for Visual Studio 2012/2013
    従来の BIDS に相当するツール(通称 SSDT-BI

Visual Studio に付属の SQL Server Data ToolsSSDT)は、VB や C# など .NET 開発者のためのツールで、SQL Server の「データベース プロジェクト」を作成できるツール、従来の BIDS に相当するツールが後者の「SQL Server Data Tools - Business Intelligence for Visual Studio 2012/2013」(通称 SSDT-BI)です。

SSDT-BI は、Visual Studio 2013 または Visual Studio 2012 シェル版の 2種類がありますが、SQL Server 2014 に対応したものは、Visual Studio 2013 版になります(Visual Studio 2012 版は SQL Server 2012 対応)。SSDT-BI Visual Studio 2013 版(以降、SSDT-BI for Visual Studio 2013 と表記)は、次の URL からダウンロードすることができます。

SSDT-BI for Visual Studio 2013 のダウンロード URL
http://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=42313

00139

◆ SSDT-BI for Visual Studio 2013 のインストール要件

SSDT-BI for Visual Studio 2013 は、次の OS にインストールすることができます。

  • Windows 7/8/8.1
  • Windows Server 2008 R2/2012/2012 R2

サーバー OS の場合は、Windows Server 2008 にはインストールすることができず、Windows Server 2008 R2 以降が必要になります。

SSDT-BI for Visual Studio 2013 のインストールに必要になるソフトウェアは、次のとおりです。

  • .NET Framework 4.5.1

.NET Framework 4.5.1 は、Windows 8.1 Windows Server 2012 R2 の場合は、OS のインストール時に自動的にインストールされているので、別途インストールしておく必要はありません。Windows 7/8 Windows Server 2008 R2/2012 を利用する場合には、次の URL から .NET Framework 4.5.1 をダウンロードして、インストールしておく必要があります。

.NET Framework 4.5.1 のダウンロード URL
http://support.microsoft.com/kb/2858728/ja

00140

.NET Framework 4.5.1 のインストール 00141

◆ SSDT-BI for Visual Studio 2013 のインストール

SSDT-BI for Visual Studio 2013 のインストール手順は、次のとおりです。

まずは、ダウンロードしたインストーラー「SSDTBI_x86_JPN.exe」を実行します。

最初の[ライセンス条項]ページでは、ライセンス条項の内容を確認した上で、[ライセンス条項に同意します。]をチェックして、[次へ]ボタンをクリックします。

00142

次の[Microsoft Update]ページでは、Microsoft Update を利用して、更新プログラムを確認するかどうかを設定して、[次へ]ボタンをクリックします。

00143

次の[インストールの種類]ページでは、[SQL Server 2014 の新規インストールを実行する]を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。

00144

ここでは、[既存の SQL Server 2014 インスタンスに機能を追加する]とどちらを選択すれば良いか迷ってしまうところだと思いますが、こちらを選択してしまうと、後述の[機能構成ルール]ページで、次のように「同一アーキテクチャのインストール」でエラーとなってしまい、インストールを続行することができなくなるので注意してください。

00145

次の[機能の選択]ページでは、[SQL Server Data Tools - Business Intelligence for Visual Studio 2013]をチェックして、[次へ]ボタンをクリックします。

00146

これでインストールが始まって、インストール中は、次のように[インストールの進行状況]ページが表示されます。

00147

インストールは、環境によっても大きく変化しますが、15分~1時間くらいかかります。

インストールが完了すると、次のように[完了]ページが表示されます。

00148

◆ インストール中に VS Shell インストール エラー 1603 が出る場合

弊社環境では、Windows 8 Windows Server 2008 R2/2012 へ SSDT-BI for Visual Studio 2013 のインストールを行った場合に、インストール中に次のように「VS Shell インストール」エラー(1603)が出てしまいました(Windows 8.1 と Windows Server 2012 R2 の場合には、エラーは出ることなく、問題なくインストールすることができました)。

00149

このエラーが出てしまう場合は、中途半端な状態で、SSDT-BI がインストールされてしまって、再度インストールを行おうとしても、「既にインストールされています」とエラーになってしまいます。これを回避するには、いったん、中途半端にインストールされてしまった SSDT-BI を削除(アンインストール)して、Visual Studio 2010 シェルをインストールした後に、再度 SSDT-BI をインストールします。この手順は、次のとおりです。

まずは、コントロール パネルの[プログラムのアンインストール]をクリックして、機能の一覧が表示されたら「SQL Server 2014」を選択して(64ビットが付いていないほうの SQL Server 2014 を選択します)、[アンインストールと変更]をクリックします。

00150

SQL Server 2014]ダイアログが表示されたら[削除]をクリックします。これで、SQL Server 2014 の削除用のウィザードが起動するので、次のように[機能の選択]ページで SSDT-BI for Visual Studio 2013 を選択して、[削除の準備完了]ページで[削除]ボタンをクリックします。

00151

これで、中途半端にインストールされてしまった SSDT-BI を削除することができます。

削除が完了したら、次に、Visual Studio 2010 シェルをインストールします。これには、次の 2種類があります。

1. Visual Studio 2010 シェル (Isolated) 再配布可能パッケージ
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30670

00152

2. Visual Studio 2010 シェル (Integrated) 再配布可能パッケージ
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30663

00153

どちらも、本来は SSDT-BI for Visual Studio 2013 のインストール時に、自動的にインストールされるものなのですが、インストールでエラーとなってしまう場合は、上記の URL から日本語版の再配布可能パッケージをダウンロードして、それぞれインストールしておくようにします。

00154

これらをインストールした後、SSDT-BI for Visual Studio 2013 を再度インストールすれば、今度はインストールが成功すると思います。

◆ SSDT-BI for Visual Studio 2013 の起動

SSDT-BI for Visual Studio 2013 のインストールが完了した後は、スタート画面の[Microsoft SQL Server 2014]グループに[SQL Server Data Tools]が追加されるので、これをクリックして起動することができます(Windows 7 や Windows Server 2008/2008 R2 の場合は、[スタート]メニューから起動します)。

00155

SSDT-BI for Visual Studio 2013 は、Visual Studio 2013 のシェルに統合されているので、起動すると、次のように Visual Studio 2013 が起動されます。

00156

新しいプロジェクト]をクリックすると、[テンプレート]に[ビジネス インテリジェンス]が表示されて、SQL Server 2014 の BI 関連のプロジェクト(Analysis Services や Integration Services、Reporting Services など)を作成できるようになります。

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松本美穂のコラム
(公開活動などのお知らせ)

第60回:SQL Server 2017 自習書 No.3「SQL Server 2017 Machine Learning Services」のご案内
第59回:SQL Server 2017 自習書 No.2「SQL Server 2017 on Linux」のご案内
第58回:SQL Server 2017 自習書 No.1「SQL Server 2017 新機能の概要」のご案内
第57回:SQL Server 2017 RC 版とこれまでのドキュメントのまとめ
第56回:「SQL Server 2016 への移行とアップグレードの実践」完成&公開!
第55回:書籍「SQL Server 2016の教科書 開発編」(ソシム)が発刊されました
第54回:「SQL Server 2016 プレビュー版 Reporting Services の新機能」自習書のお知らせ
第 53 回:SQL Server 2016 Reporting Services の新しくなったレポート マネージャーとモバイル レポート機能
第 52 回:SQL Server 2016 の自習書を作成しました!
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第49 回:Excel 2016 の Power Query を使う
第 48 回:新しくなった Microsoft Power BI ! 無料版がある!!
第 47 回:「Microsoft Azure SQL Database 入門」 完成&公開!
第 46 回:Microsoft Power BI for Windows app からの Power BI サイト アクセス
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書のご紹介
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