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SQL Server 2014 実践シリーズ (HTML 版)
「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 実践シリーズの「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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4.14 ネイティブ コンパイル SP の制限事項

ネイティブ コンパイル SP は、大きな性能向上を実現できる反面、その分多くの制限事項があります。その主なものは、次のとおりです。

  • SCHEMABINDING EXECUTE AS OWNER が必須
  • SCHEMABINDING では、オブジェクトの指定にスキーマ名が必須(dbo. などを付ける)
  • メモリ最適化テーブルにしかアクセスできない
  • SELECT * がサポートされないため、列名の指定が必須
  • 比較や並べ替えは、BIN2 照合順序でのみサポートされる
  • WHERE 句で ORINNOT がサポートされない。
    OR/IN は、メモリ最適化テーブル変数で代替できることもある(第2章を参照)
  • LIKE CASE 式がサポートされない
  • LEFT/RIGHT OUTER JOINサブクエリカーソルがサポートされない。
    INNER JOIN はサポートされる
  • SEQUENCE がサポートされない(NEXT VALUE FOR が利用できない)
  • 利用できる関数が制限される(後述)
  • MERGE がサポートされない(IF で代替可能)
  • OFFSET .. FETCH がサポートされない
  • データベースの照合順序に、Japanese_CI_AS などのコードページが 1252 ではないものを利用している場合は、文字列に Nプレフィックスを付ける必要がある(Nプレフィックスを付けない場合は、varchar データ型と判断されてエラーになる)
  • ALTER PROCEDURE がサポートされない
  • SET オプションがサポートされない
  • LANGUAGE は、日付フォーマットやシステムメッセージに関係する。例えば、us_english を指定した場合は、日付は「月/日/年」と解釈されるので、「12/05/28」というデータは、2028年12月05日 と解釈される
  • ATOMIC のみで、明示的な BEGIN TRAN ROLLBACKCOMMIT などのトランザクション操作がサポートされない
  • トランザクションの分離レベルは、
    SNAPSHOTREPEATABLE READSERIALIZABLE のみがサポートされる
  • RAISERROR がサポートされない
    TRY .. CATCH および THROW はサポートされる。ATOMIC(トランザクション)なので、THROW では、トランザクションのロールバック(取り消し)が行われる

◆ ネイティブ コンパイル SP 内でサポートされている関数

ネイティブ コンパイル SP 内でサポートされている関数は、次のとおりです。

00340

そのほかのネイティブ コンパイル ストアド プロシージャの制限事項や回避策については、オンライン ブックの以下のトピックが参考になります。

ネイティブ コンパイル ストアド プロシージャ内でサポートされる構造
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn452279.aspx

ネイティブ コンパイル ストアド プロシージャ内の EXISTS 句のシミュレーション
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn579375.aspx

ネイティブ コンパイル ストアド プロシージャでの OR 演算子の実装
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn741216.aspx

ネイティブ コンパイル ストアド プロシージャからの TempDB 内のテーブルの作成 およびアクセス
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn579373.aspx

メモリ最適化テーブル変数
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn535766.aspx

CASE ステートメントの実装
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn629453.aspx

外部結合の実装
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn629454.aspx

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松本美穂のコラム
(公開活動などのお知らせ)

第60回:SQL Server 2017 自習書 No.3「SQL Server 2017 Machine Learning Services」のご案内
第59回:SQL Server 2017 自習書 No.2「SQL Server 2017 on Linux」のご案内
第58回:SQL Server 2017 自習書 No.1「SQL Server 2017 新機能の概要」のご案内
第57回:SQL Server 2017 RC 版とこれまでのドキュメントのまとめ
第56回:「SQL Server 2016 への移行とアップグレードの実践」完成&公開!
第55回:書籍「SQL Server 2016の教科書 開発編」(ソシム)が発刊されました
第54回:「SQL Server 2016 プレビュー版 Reporting Services の新機能」自習書のお知らせ
第 53 回:SQL Server 2016 Reporting Services の新しくなったレポート マネージャーとモバイル レポート機能
第 52 回:SQL Server 2016 の自習書を作成しました!
第 51 回:PASS Summit と MVP Summit で進化を確信!
第 50 回:新しくなった Power BI(2.0)の自習書を作成しました!
第49 回:Excel 2016 の Power Query を使う
第 48 回:新しくなった Microsoft Power BI ! 無料版がある!!
第 47 回:「Microsoft Azure SQL Database 入門」 完成&公開!
第 46 回:Microsoft Power BI for Windows app からの Power BI サイト アクセス
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書のご紹介
第44回:「SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」ドキュメントを作成しました
第43回:SQL Server 2014 インメモリ OLTP 機能の上級者向けドキュメントを作成しました
第42回:Power Query プレビュー版 と Power BI for Office 365 へのクエリ保存(共有クエリ)
第41回:「SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要」自習書のお知らせです
第40回: SQL Server 2012 自習書(HTML版)を掲載しました
第39回: Power BI for Office 365 プレビュー版は試されましたか?
第38回: SQL Server 2014 CTP2 の公開
第37回: SQL Server 2014 CTP1 の自習書をご覧ください
第36回: SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスを試す
第35回: SQL Server 2014 CTP1 のインメモリ OLTP の基本操作を試す
第34回: GeoFlow for Excel 2013 のプレビュー版を試す
第33回: iPad と iPhone からの SQL Server 2012 Reporting Servicesのレポート閲覧
第32回: PASS Summit 2012 参加レポート
第31回: SQL Server 2012 Reporting Services 自習書のお知らせ
第30回: SQL Server 2012(RTM 版)の新機能 自習書をご覧ください
第29回: 書籍「SQL Server 2012の教科書 開発編」のお知らせ
第26回: SQL Server 2012 の Power View 機能のご紹介
第25回: SQL Server 2012 の Data Quality Services
第24回: SQL Server 2012 自習書のご案内と初セミナー報告
第23回: Denali CTP1 が公開されました
第22回 チューニングに王道あらず
第21回 Microsoft TechEd 2010 終了しました
第20回 Microsoft TechEd Japan 2010 今年も登壇します
第19回 SQL Server 2008 R2 RTM の 日本語版が公開されました
第18回 「SQL Azure 入門」自習書のご案内
第17回 SQL Server 2008 自習書の追加ドキュメントのお知らせ
第16回 SQL Server 2008 R2 自習書とプレビュー セミナーのお知らせ
第15回 SQL Server 2008 R2 Reporting Services と新刊のお知らせ
第14回 TechEd 2009 のご報告と SQL Server 2008 R2 について
第13回 SQL Server 2008 R2 の CTP 版が公開されました
第12回 MVP Summit 2009 in Seattle へ参加

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