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SQL Server 2014 実践シリーズ (HTML 版)
「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 実践シリーズの「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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4.11 メモリ最適化テーブルを作成するときの制限事項

ここでは、メモリ最適化テーブルを作成するときの制限事項をまとめます(これまでに説明してきたもののまとめになります)。

  • メモリ最適化テーブルでは、後からテーブル定義を変更することができない
    ALTER TABLE ステートメントがサポートされていない)
  • メモリ最適化テーブルでは、後からインデックスを追加することができない(CREATE INDEX ステートメントがサポートされていないので、CREATE TABLE でテーブルを作成するときに、インデックスを一緒に作成する必要がある)
  • メモリ最適化テーブルでは、1つ以上の非クラスター化NONCLUSTEREDのインデックスHASH または bw-tree)を作成するのが必須になる。
    SCHEMA_AND_DATA の場合は、PRIMARY KEY 制約が必須になり、PRIMARY KEY 制約にはインデックスが必須になる。
    SCHEMA_ONLY の場合は、インデックスが必須になる(PK は必須ではない)
  • メモリ最適化テーブルでは、非クラスター化NONCLUSTEREDのインデックスHASH または bw-tree)のみがサポートされる(1つのテーブルに最大8個まで)
  • インデックスを作成する列には、NOT NULL が必須になる
  • HASH インデックスを利用する場合は、適切な BUCKET_COUNT(バケット数)を設定しておくことが重要(後からバケット数を変更することができない)
  • インデックスを作成する列が char 系のデータ型の場合には、BIN2 照合順序(Japanese_BIN2 Latin1_General_BIN2 など)が必須になる
  • char/varchar データ型は、1252 コードページの照合順序のみがサポートされる。
    他の照合順序を利用するには nchar/nvarchar データ型が必要(n 付きのデータ型)
  • データベースの照合順序に Japanese_CI_AS(日本語版 SQL Server の場合の既定値)を利用している場合は、char/varchar nchar/nvarchar データ型へ変換するのがお勧め(∵より良い性能を出すため。詳しくは第2章を参照)
  • IDENTITY は、(1, 1) のみがサポートされる(SEQUENCE を利用することも可能)
  • 行サイズは、8060バイトが上限となり、varchar(max) や varbinary(max)、imagetext などの LOB(ラージ オブジェクト)がサポートされない(LOB への対応については第1章の bwin 社の事例を参照)
  • 利用できないデータ型には、xmlsql_variantdatetimeoffsethierarchyidgeographygeometryrowversionUDT(ユーザー定義データ型)がある
  • CHECK 制約FOREIGN KEY 制約がサポートされない

また、インメモリ OLTP を利用するための要件に関しては、オンライン ブックの以下のトピックも一読しておくことをお勧めします。

メモリ最適化テーブルを使用するための要件
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn170449.aspx

00330

既存のテーブル(ディスク ベースのテーブル)を、メモリ最適化テーブルへ移行するにあたっては、次項で説明する「メモリ最適化アドバイザー」機能が役立ちます。この機能を利用すれば、既存のテーブルがメモリ最適化テーブルに変換(移行)できるかどうかをチェックしてくれたり、変換ができる場合には実際の変換を行ったりすることができます。

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事例1

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