Microsoft SQL Server 2016 自習書シリーズ （HTML 版）
「No.3 Reporting Services の新機能」

4.9　レポート マネージャーでの KPI

レポート マネージャーには、KPI（Key Performance Indicator：重要業績評価指標）を作成できる機能が追加されています。

KPI を作成するには、次のように［＋新規］メニューで［KPI］をクリックします。

［値］や［目標］などは、「手動設定」を選択すれば、手入力することもできるので、簡単に試すことができます。

手動設定ではなく、［値］や［目標］にデータベースの値を指定するには、KPI 用のクエリを共有データセットとして作成しておくようにします。こうすれば、年間予算に対する現在までの売上を KPI で表示する、といったこともできます。例えば、［値］に共有データセットを利用するには、次のように「データセット」を選択してから、［データセット フィールドの選択］で［...］をクリックします。

共有データセットの一覧が表示されたら、任意の共有データセットを選択します。この画面で選択している共有データセットは、モバイル レポートの作成で利用した ds_受注クエリに、次のように「WHERE YEAR(受注日) = '2016'」を追加して 2016年のデータに絞り込み、「ds_受注クエリ_2016」という名前で事前に作成したものです。

共有データセットを選択した場合は、次のように「ds_受注クエリ_2016からフィールドを選択する」というページが表示されるので、［集計］で任意の集計方法を選択（画面は 合計 を選択）して、［受注金額］にチェックをつければ、受注金額の合計値を［値］に設定することができます。

その他、目標や状態、トレンドセットなどに対しても、共有データセットを用意しておけば、データベースの値をもとに KPI を作成していくことができます（目標には、年間予算を設定した共有データセットを作成しておけば、年間予算に対する売上の達成度を KPI で表示できるようになります）。

KPI では、次のように、［関連コンテンツ］を「モバイル レポート」を選択すれば、レポート サーバー上のモバイル レポートに対するリンク（KPI をクリックしたときに参照させたいレポート）を設定できるようになります。