松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2016 自習書シリーズの「No.3 Reporting Services の新機能」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。 なお、記載している内容は、2016年 9月時点での情報になります。[2018年12月29日]
SQL Server 2016 の Reporting Services では、Datazen 統合(2015年 にマイクロソフト社が買収したソフトウェアである Datazen を Reporting Services のネイティブ モードに統合)など、飛躍的な進化を遂げています。
Datazen は、モバイル レポート(スマートフォンやタブレット向けのレポート作成/共有)で定評のあったソフトウェアで、SQL Server 2016 ではこの機能を Reporting Services のネイティブ モードに統合(SharePoint モードではなく、ネイティブ モードに統合)することで、レポート マネージャーが大きく進化し、見栄えの良いモバイル レポートを簡単に作成できるようになりました。
レポート マネージャー(新しいレポート ポータル)は、次のように進化しました。
KPI を作成/管理できるようになったり、モバイル レポートにはサムネイルが表示されるなど、見栄えが非常に良くなりました。このポータルは、ブランド パッケージ機能を利用すれば、自社のロゴを配置したり、全体的な色合いをコーポレート カラーに変更することもできます。
モバイル レポート(スマートフォンやタブレット向けに最適化されたレポート)は、次のように「モバイル レポート パブリッシャー」ツールを利用して作成することができます。
モバイル レポートは、HTML5 ベースなので、HTML5 に対応した Web ブラウザーであれば、スマホでもタブレットでも、どんな端末からでも同じようにレポートを参照することができます。こうした見栄えの良いモバイル レポートを簡単に作成できるようになったのが、Datazen 統合の一番のメリットです。
本自習書では、モバイル レポートの作成方法について、Step 2~Step 4 まで、約 150ページに渡って詳しく説明しているので、ぜひ試しながら読み進めてみてください。
Step 2 以降で作成する主なレポートは、次のとおりです(簡単なレポートから、SQL Server のデータを利用したレポート、実践的なレポートまで、盛りだくさんになっています)。
SQL Server 2016 の Reporting Services は、モバイル レポート機能の追加だけでなく、従来ながらのレポート(レポート ビルダーで作成した .rdl ファイル)に対する強化も行っています。
その主なものは、次のとおりです。
● パラメーター ボックスのカスタマイズ
● 新しいグラフ(サンバースト、ツリーマップ)
● HTML 5 ベースのレンダリング
● PowerPoint レンダリング
● 印刷コントロールの変更(ActiveX コントロールが不要に)
● HTML の iframe> タグを利用してレポートの埋め込みが可能に
● Power BI ダッシュボードへのピン留め
これらの既存機能の強化については、Step 5 で詳しく説明しているので、こちらもぜひご覧いただければと思います。
第60回:SQL Server 2017 自習書 No.3「SQL Server 2017 Machine Learning Services」のご案内
第59回:SQL Server 2017 自習書 No.2「SQL Server 2017 on Linux」のご案内
第58回:SQL Server 2017 自習書 No.1「SQL Server 2017 新機能の概要」のご案内
第57回:SQL Server 2017 RC 版とこれまでのドキュメントのまとめ
第56回:「SQL Server 2016 への移行とアップグレードの実践」完成&公開!
第55回:書籍「SQL Server 2016の教科書 開発編」(ソシム)が発刊されました
第54回:「SQL Server 2016 プレビュー版 Reporting Services の新機能」自習書のお知らせ
第 53 回:SQL Server 2016 Reporting Services の新しくなったレポート マネージャーとモバイル レポート機能
第 52 回:SQL Server 2016 の自習書を作成しました!
第 51 回:PASS Summit と MVP Summit で進化を確信!
第 50 回:新しくなった Power BI(2.0)の自習書を作成しました!
第49 回:Excel 2016 の Power Query を使う
第 48 回:新しくなった Microsoft Power BI ! 無料版がある!!
第 47 回:「Microsoft Azure SQL Database 入門」 完成&公開!
第 46 回:Microsoft Power BI for Windows app からの Power BI サイト アクセス
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書のご紹介
第44回:「SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」ドキュメントを作成しました
第43回:SQL Server 2014 インメモリ OLTP 機能の上級者向けドキュメントを作成しました
第42回:Power Query プレビュー版 と Power BI for Office 365 へのクエリ保存(共有クエリ)
第41回:「SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要」自習書のお知らせです
第40回: SQL Server 2012 自習書(HTML版)を掲載しました
第39回: Power BI for Office 365 プレビュー版は試されましたか?
第38回: SQL Server 2014 CTP2 の公開
第37回: SQL Server 2014 CTP1 の自習書をご覧ください
第36回: SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスを試す
第35回: SQL Server 2014 CTP1 のインメモリ OLTP の基本操作を試す
第34回: GeoFlow for Excel 2013 のプレビュー版を試す
第33回: iPad と iPhone からの SQL Server 2012 Reporting Servicesのレポート閲覧
第32回: PASS Summit 2012 参加レポート
第31回: SQL Server 2012 Reporting Services 自習書のお知らせ
第30回: SQL Server 2012(RTM 版)の新機能 自習書をご覧ください
第29回: 書籍「SQL Server 2012の教科書 開発編」のお知らせ
第26回: SQL Server 2012 の Power View 機能のご紹介
第25回: SQL Server 2012 の Data Quality Services
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第23回: Denali CTP1 が公開されました
第22回 チューニングに王道あらず
第21回 Microsoft TechEd 2010 終了しました
第20回 Microsoft TechEd Japan 2010 今年も登壇します
第19回 SQL Server 2008 R2 RTM の 日本語版が公開されました
第18回 「SQL Azure 入門」自習書のご案内
第17回 SQL Server 2008 自習書の追加ドキュメントのお知らせ
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第14回 TechEd 2009 のご報告と SQL Server 2008 R2 について
第13回 SQL Server 2008 R2 の CTP 版が公開されました
第12回 MVP Summit 2009 in Seattle へ参加