SQL Server のことなら SQL Quality SQL Server パフォーマンス チューニング、コンサルティング、アドバイス、相談、定期診断、トレーニング

ホーム > 技術情報 > Power BI 自習書「Power BI を試しみよう 改訂第2版」

Microsoft Power BI 自習書シリーズ (HTML 版)
「Power BI を試しみよう 改訂第2版」

松本美穂と松本崇博が執筆した Power BI 自習書シリーズの「Power BI を試しみよう」(改訂第2版)の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。なお、記載している内容は、2017年 3月に提供されていた powerbi.com のサービスおよび Power BI Desktop をもとにしています。[2018年12月29日]

目次へ | 前のページへ | 次のページへ

2.4 レポートの作成(都道府県別の人口をグラフ化)

ここからは、レポートの作成方法を試してみましょう。

1.まずは、画面右側にある[フィールド]ペインで、[都道府県別の人口]クエリの中にある[都道府県]をチェックします。

00056

キャンバスには、マップ(地図)が表示さることを確認できます。Power BI Desktop では、都道府県データの場合に、自動的にマップを表示するようになっています。

貼り付けたマップは、次のように[View](表示)タブで[ページ表示]を[実際のサイズ]に変更して、グラフの大きさを変更すると見やすくなります。

00057

2.次に、[フィールド]ペインで[2015年(平成 27年)]をチェックします。

00058

これで、都道府県ごとの「2015年」の人口が多い順にバブルが大きく表示されていることを確認できます。

Note: データ型を整数に変換していない場合の動作
前の手順では、2015年など、人口が格納されたデータ列を「整数」データ型に変換していましたが、もし、データ型を変換していない場合には、次のようにグラフが表示されてしまいます。
00059
2015年」がテキスト データ(文字列データ型)なので、グラフの「凡例」として表示してしまいます。
また、次のように「2015年」を「凡例」から「」に移動したとしても、値がうまく表示されません。
00060
このように文字データの場合には、グラフ化がうまくできないので、データ型を変換しておくことが重要です。

◆ グラフの種類を変更(横棒、ツリーマップ、円、ドーナッツ)

1.次に、[視覚化]ペインで、次のように[積み上げ横棒グラフ]をクリックして、グラフの種類を横棒グラフに変更します。

00061

2.次に、[視覚化]ペインで[ツリーマップ]をクリックして、グラフの種類を ツリーマップ グラフに変更してみます。

00062

2015年の人口)が多い順(東京 → 神奈川 → 大阪 → ・・・)に左上から表示されて、分かりやすいグラフになっていることを確認できます。

3.次に、[円グラフ]をクリックして、円グラフに変更してみます。

00063

4.次に、[ドーナッツ グラフ]をクリックして、ドーナッツ グラフに変更してみます。

00064

このように、Power BI では、グラフの種類が豊富に用意されていて、そして簡単に種類を変更することができます。

◆ グラフの並べ替えの設定

1.次に、ドーナッツ グラフの並び順を変更してみます。並び順を変更するには、次のように、グラフの右上にある[・・・]ボタンをクリックして、[2015年(平成27年)で並べ替え]をクリックします。

00065

これで、次のように 2015年の人口が多い順(東京 → 神奈川 → 大阪 → ・・・)に 0時(真ん中)から表示されるようになって、分かりやすくなります。

00066

Tips: ピボット解除でマップ(地図)のバブルを円グラフに変更
これまでの手順では、横棒グラフや、ツリーマップ、円、ドーナッツ グラフなどを試しましたが、「都道府県」列をチェックした直後は、マップ(地図)グラフが表示されていました。これに戻すには、次のように[視覚化ペイン]で[マップ]をクリックします。
00067
このマップ グラフでは、[凡例]に分類となるような項目を入れることができれば、次のように円グラフで値を表現することもできます。
00068
この例では、[凡例]に「」を配置していますが、次のように「」列を作成している必要があります。
00069
本自習書の手順では、Wikipedia のデータをそのまま持ってきているので、「2015年」や「2010年」、「2005年」など、年のデータを「」として保持していますが、これを「」として格納する場合は(リレーショナル データベース的なデータの持ち方をしている場合は)、[凡例]に配置できるようになります。
このような「」の「」変換であっても、Power BI では「ピボット解除」機能を利用すれば、1クリックで、簡単に変換することができます。これを行うには、[クエリを編集]ボタンをクリックして、クエリ エディターを開いて、次のように操作します。
00070
2015年」から「1920年」までの列(7個の列)を、Ctrl キーまたは Shift キーを押しながら選択して、選択済みの任意の列(画面は 1920年)を右クリックして、[列のピボット解除]をクリックします。
00071
これで、列として格納していた「」データを「」に展開することができます。展開された列には、「属性」と「」という名前の列名が自動的に付与されているので、これをダブルクリックして、「」など分かりやすい名前に変更しておきます。
00072
列名を変更したら、[閉じて適用]ボタンをクリックして、レポートのデザイン画面に戻ります。
レポートのデザイン画面では、次のように[凡例]に「」、[サイズ]に「」を配置することで、バブルを円グラフに変更することができます。
00073

目次へ | 前のページへ | 次のページへ

事例1

SQLQualityは執筆とセミナーを通じて技術の啓蒙やエンジニアの育成支援も行っています
最新刊
SQL Server 2016 の教科書
SQL Server 2016 の教科書(ソシム)

弊社オリジナル制作の
SQL Server 2016 自習書も
マイクロソフトのサイトで公開中!
ダウンロードはこちら
セミナー風景
セミナー風景

ロングセラー
ASP.NET でいってみよう  SQL Server 2000 でいってみよう
ASP.NET でいってみよう
第7刷 16,500 部発行
SQL Server 2000 でいってみよう
第12刷 28,500 部発行
SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要
SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要(Amazon Kindle 書籍)

弊社執筆の
SQL Server 2014 自習書
マイクロソフトのサイトで公開中
目次はこちら

弊社執筆の
SQL Server 2012 自習書
マイクロソフトのサイトで公開中
ダウンロードはこちら
松本美穂のコラム
(公開活動などのお知らせ)

第60回:SQL Server 2017 自習書 No.3「SQL Server 2017 Machine Learning Services」のご案内
第59回:SQL Server 2017 自習書 No.2「SQL Server 2017 on Linux」のご案内
第58回:SQL Server 2017 自習書 No.1「SQL Server 2017 新機能の概要」のご案内
第57回:SQL Server 2017 RC 版とこれまでのドキュメントのまとめ
第56回:「SQL Server 2016 への移行とアップグレードの実践」完成&公開!
第55回:書籍「SQL Server 2016の教科書 開発編」(ソシム)が発刊されました
第54回:「SQL Server 2016 プレビュー版 Reporting Services の新機能」自習書のお知らせ
第 53 回:SQL Server 2016 Reporting Services の新しくなったレポート マネージャーとモバイル レポート機能
第 52 回:SQL Server 2016 の自習書を作成しました!
第 51 回:PASS Summit と MVP Summit で進化を確信!
第 50 回:新しくなった Power BI(2.0)の自習書を作成しました!
第49 回:Excel 2016 の Power Query を使う
第 48 回:新しくなった Microsoft Power BI ! 無料版がある!!
第 47 回:「Microsoft Azure SQL Database 入門」 完成&公開!
第 46 回:Microsoft Power BI for Windows app からの Power BI サイト アクセス
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書のご紹介
第44回:「SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」ドキュメントを作成しました
第43回:SQL Server 2014 インメモリ OLTP 機能の上級者向けドキュメントを作成しました
第42回:Power Query プレビュー版 と Power BI for Office 365 へのクエリ保存(共有クエリ)
第41回:「SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要」自習書のお知らせです
第40回: SQL Server 2012 自習書(HTML版)を掲載しました
第39回: Power BI for Office 365 プレビュー版は試されましたか?
第38回: SQL Server 2014 CTP2 の公開
第37回: SQL Server 2014 CTP1 の自習書をご覧ください
第36回: SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスを試す
第35回: SQL Server 2014 CTP1 のインメモリ OLTP の基本操作を試す
第34回: GeoFlow for Excel 2013 のプレビュー版を試す
第33回: iPad と iPhone からの SQL Server 2012 Reporting Servicesのレポート閲覧
第32回: PASS Summit 2012 参加レポート
第31回: SQL Server 2012 Reporting Services 自習書のお知らせ
第30回: SQL Server 2012(RTM 版)の新機能 自習書をご覧ください
第29回: 書籍「SQL Server 2012の教科書 開発編」のお知らせ
第26回: SQL Server 2012 の Power View 機能のご紹介
第25回: SQL Server 2012 の Data Quality Services
第24回: SQL Server 2012 自習書のご案内と初セミナー報告
第23回: Denali CTP1 が公開されました
第22回 チューニングに王道あらず
第21回 Microsoft TechEd 2010 終了しました
第20回 Microsoft TechEd Japan 2010 今年も登壇します
第19回 SQL Server 2008 R2 RTM の 日本語版が公開されました
第18回 「SQL Azure 入門」自習書のご案内
第17回 SQL Server 2008 自習書の追加ドキュメントのお知らせ
第16回 SQL Server 2008 R2 自習書とプレビュー セミナーのお知らせ
第15回 SQL Server 2008 R2 Reporting Services と新刊のお知らせ
第14回 TechEd 2009 のご報告と SQL Server 2008 R2 について
第13回 SQL Server 2008 R2 の CTP 版が公開されました
第12回 MVP Summit 2009 in Seattle へ参加

技術コミュニティでも活動中