松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 自習書シリーズの「No.5 Microsoft Azure SQL Database 入門」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]
Azure SQL Database では、マイクロソフトによって、自動的にバックアップが行われていて、このバックアップは、指定した任意の時刻に復元(リストア)することができます。この機能は、「Point in Time Restore」と呼ばれています。復元ポイント(何日前のデータにまで復元できるか)は、エディションによって異なり、次のように設定されています。
Basic エディションは 7日、Standard エディションは 14日、Premium エディション 35日以内の任意の日時/時刻にリストアすることができます。
それでは、これを試してみましょう。バックアップは自動で取得されているので、復元を行うには、復元したい時刻を指定するだけで完了です。
1.まずは、Azure ポータルで、該当データベースの[データベースの構成]ブレードを開きます。
2.[データベースの構成]ブレードでは、次のように[復元]ボタンをクリックします。
これにより、[復元]ブレードが表示されて、復元ポイント(どの日時/時刻までデータを復元したいのか)を指定できるようになります。[日付]をカレンダーから選択して、[時間]と[分]を UTC(協定世界時)で指定すれば、その時刻の状態へ復元することができます(日本の時刻は、UTC に +9時間したものになります)。
復元データは、現在のデータベースとは別に、新しいデータベースとして作成する必要があるので、[データベース名]には新しく作成するデータベースの名前を入力します。既定では、この名前には[AzureDB_2015-01-28T05-45Z]のように、[データベース名_復元ポイントで指定した日付T時刻Z]になっています。
名前や復元ポイントを設定後、[作成]ボタンをクリックすると、データベースの作成が始まります。
3.データベースの作成状況は、画面左側の[通知]ブレードで確認することができます。
4.データベースの復元が完了すると、SSDT や Management Studioからアクセスできるようになります。
これで、指定した時点でのデータを参照することができるので、このデータをもとに、現在のデータを修正していくことができるようになります。
なお、復元によって、元々のデータベースと同じエディションのデータベースが作成されることになるので(課金対象になるので)、データの参照/修正作業などが完了した後は、復元したデータベースを削除しておくようにしてください。
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