松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 自習書シリーズの「No.5 Microsoft Azure SQL Database 入門」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]
1.まずは、[スタート]画面の[Microsoft SQL Server 2014]グループから[SQL Server Data Tools for Visual Studio 2013]をクリックして、SSDT を起動します(Visual Studio 2013 をインストールしている環境の場合は、Visual Studio 2013 をクリックしても SSDT を起動することができます)。
2.SSDT は、Visual Studio 2013 に統合された機能なので、Visual Studio 2013 が起動します。Visual Studio 2013 が起動したら、次のように[表示]メニューから[SQL Server オブジェクト エクスプローラー]をクリックします。
3.SQL Server オブジェクト エクスプローラーが表示されたら、[SQL Server]を右クリックして、[SQL Server の追加]をクリックします。
4.[サーバーへの接続]ダイアログが表示されたら、[サーバー名]に「サーバー名.database. windows.net」形式(完全修飾名)で、Azure SQL Database のサーバー名を入力します(サーバー名は、データベースを作成するときに、作成したサーバーの名前です)。
[認証]では、「SQL Server 認証」を選択して、[ログイン]に Azure SQL Database の管理者アカウントの名前(画面は matumoto)、[パスワード]に管理者アカウントに設定したパスワードを入力して、[オプション]ボタンをクリックします。
[接続プロパティ]タブが表示されたら、「暗号化接続」をチェックすることで、SSL(Secure Sockets Layer)を利用したネットワーク データの暗号化機能を有効化することができます。暗号化接続は必須ではありませんが、有効化しない場合には、Azure SQL Database への接続(ネットワーク上を流れるパケット)が暗号化されなくなってしまうので、アカウントのパスワードや、やりとりするデータを暗号化するためにも、暗号化接続を有効化しておくことをお勧めします。
なお、Azure SQL Database のサーバー名(完全修飾名)や、管理者アカウントの名前は、次のように Azure ポータルの[データベースの構成]ブレードで、[プロパティ]をクリックすることで、確認することができます。
5.サーバーへの接続が完了すると、次のように SQL Server オブジェクト エクスプローラーには、サーバー名(画面は matusrv1.database.windows.net)が表示されて、作成した AzureDB データベースと、システム データベースの master を参照することができます。
表示されるバージョン番号「12.~」は、執筆時点(2015年1月)での最新のバージョン番号で、今後、Azure SQL Database がバージョン アップされた場合には、番号が変更されることになります。この「12」という数字は、SQL Server 2014 の内部バージョン番号と同じで、Azure SQL Database のデータベース エンジンが SQL Server 2014 相当であることを示しています。
6.次に、SQL Server オブジェクト エクスプローラーで、[システム データベース]を展開して、master データベースを右クリックし、[新しいクエリ]をクリックします。
これにより、クエリ エディターが起動して、master データベースに接続していることを確認できます。
7.続いて、クエリ エディターで次のように入力して、Azure SQL Database の SQL サーバーのバージョン番号を確認します。
結果に表示される「SQL Azure」という名前は、Azure SQL Database の旧名称です。このように、バージョン番号は「@@VERSION」を利用しても確認することができます。
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