松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2012 自習書シリーズの「新機能編 No.2 AlwaysOn による可用性の向上」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2014年12月26日]
SQL Server 2012 からは、Windows Server Core へのインストールがサポートされるようになりました。Server Core では、必要最小限の機能のみしかインストールされないため、よりセキュアな運用が可能になります。また、修正プログラムの適用回数を削減できる(OS の再起動を伴う計画停止時間を大きく短縮できる)というメリットも得られます。
対応している Server Core は、Windows Server 2012 または Windows Server 2008 R2 に SP1 を適用した Server Core です。
SQL Server 2012 を Server Core へインストールするには、SQL Server 2012 のインストーラー(Setup.exe)をコマンドラインから実行するだけです。たとえば、データベース エンジンのみをインストールしたい場合は、次のように Setup.exe を実行するだけで、SQL Server 2012 をインストールすることができます(画面は Windows Server 2008 R2 SP1)。
/qs は無人インストール オプションとしてお馴染みのオプション、/ACTION=insall でインストール、/FEATURES でインストールしたい機能を指定(SQLEngine の場合はデータベース エンジン)、/INSTANCENAME へ SQL Server のインスタンス名、/SQLSVCACCOUNT へSQL Server サービスのサービス アカウント名、/SQLSVCPASSWORD へそのアカウントのパスワード、同様に /AGTSVCACCOUNT と /AGTSVCPASSWORD には SQL Server Agent サービスのサービス アカウント名とパスワード、/SQLSYSADMINACCOUNTS で SQL Server の管理者として設定したいアカウントを指定、/IACCEPTSQLSERVERLICENSETERMS でライセンス条項へ同意したことを意味するオプションになっています。
その他のインストール オプションや、他の機能のインストール方法については、SQL Server 2012 のオンライン ブックの以下の場所を参考にしてみてください。
Server Core への SQL Server 2012 のインストール
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh231669
また、上記ページにも記載されていますが、Server Core へインストール可能な SQL Server の機能は、次のとおりです。
Server Core では、データベース エンジンやレプリケーション、フルテキスト検索、Integration Services、Analysis Services のインストールがサポートされています。
最後までこの自習書を試された皆さま、いかがでしたでしょうか? SQL Server 2012 で提供される AlwaysOn テクノロジー(可用性グループや SQL Server クラスター、Server Core へのインストールなど)によって、より柔軟かつ容易な高可用性システムが構築できることを確認していただけたのではないでしょうか。
この自習書は、「SQL Server AlwaysOn」の新機能に絞ったものでしたが、SQL Server 2012 ではどんな新機能が提供されているのか?ということを知りたい方は、本自習書シリーズの新機能編「No.1 新機能ダイジェスト」で説明していますので、ぜひこちらもご覧いただければと思います。
http://www.microsoft.com/ja-jp/sqlserver/2012/technology/self-learning.aspx
また、オンライン ブック(SQL Server のヘルプ)にも詳細手順が記載されているので、こちらもご覧いただければと思います。
SQL Server 2012 オンライン ブックの URL
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms130214.aspx
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